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大島渚没後10年の企画上映 国立映画アーカイブ

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 戦後日本社会のさまざまな問題を、映画を通して提起し続けた巨匠、大島渚監督が亡くなって10年。東京・京橋の国立映画アーカイブで、彼の映画人生を回顧する特集上映「没後10年 映画監督 大島渚」がこのほどスタート。5月28日まで開催する。

 若き日に松竹撮影所で生み出された鮮烈な『青春残酷物語』(1960)や『日本の夜と霧』(1960)、自ら興したプロダクション「創造社」を基盤に次々と送り出された『絞死刑』(1968)、『少年』(1969)、『儀式』(1971)といった問題作、世界をセンセーションに巻き込んだ国際的合作『愛のコリーダ』(1976)や『戦場のメリークリスマス』(1983)。絶えず映画の自由を追い求め、作品ごとに主題やスタイルを刷新しながら、映画の常識を破る冒険者として活動した監督の足跡を、作品上映を通じて振り返る。また、連続テレビドラマ「アジアの曙」全13話も上映される。

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 大島監督が自ら体系的に遺した膨大な作品資料や、個人資料をもとに構成される展覧会とも連動して、計45作品を上映する大規模な回顧特集だ。チケット料金は一般520円、高校・大学生・65歳以上310円、小・中学生100円、障がい者(付添者は原則1人まで)国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児は無料。