東京都世田谷区の世田谷文化生活情報センター「生活工房」(三軒茶屋・キャロットタワー3階)で1月21日(火)~4月20日(日)の期間、展覧会「PART OF THE ANIMAL 動物と人間のあいだ」が開催される。期間中の9時~21時。月曜休み(祝日除く)。入場無料。
太古の昔から人間は、動物をえがく・動物とえがく・動物でえがく、といった表現を続けてきた。動物にひかれ、憧れる続ける人間たち。本物に遭ったら怖いけれど、クマのぬいぐるみは大切な友だち。半人半獣のモンスターゲームに自分を重ね、ミツバチの羽音から音楽を生み、遠洋のクジラの一生を思う――。動物は人間の情動やイマジネーションの源泉であり、動物と人間のあいだには数多の神話や寓話(ぐうわ)が生まれ、その物語の続きに人間たちは暮らしている。一方で多くの人々は、狩猟採集の生活から離れ、人間が中心・頂点であると考え、自らの生きる環境をも壊す事態を引き起こしている。今こそ人間は「動物の一部(一員)である私たち」という感覚を取り戻し、他の動物たちと交歓する必要があるのではないか?
その問いをもとに同展覧会では、アーティストたちが制作した絵画やインスタレーション作品、人類学・芸術学・生物学・比較文学の研究者たちが調査地で採集した資料、映像などを展示。その交わりの様相や可能性を体感してもらい、「動物と人とのあいだ」の回路をひらいていくことを目指す。
会期中には、1月25日(土)13時30分~16時30分にトークイベント「動物と人間のあいだを考える」、2月8日(土)13時30分~16時にワークショップ「ジェンダーとは?からだを動かして、楽しく学ぼう」、2月9日(日)13時30分~15時にワークショップ「バリ舞踊にみる自然-動物や植物で躍るからだ」も予定(いずれも有料)。動物と人とのあいだに起こる身体的・精神的変化も考察する。事前申し込み制。申し込みは生活工房の同展覧会案内ページから受け付けている。