▢倉橋格/恋川春町 岡山天音
喜三二の親友で、黄表紙の傑作。『金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)』の作者。
「非常にすてきな台本で、読みながら何度も心を揺さぶられました。この壮大な世界の中で、これから蔦重と触れ合っていくことを楽しみにしております。 おもしろおかしく、不思議な形をした恋川春町という人間の魅力を自分なりに描ければと思います。」
▢富本午之助 寛一郎
その美声で観衆をとりこに! 江戸浄瑠璃の歌い手。
「歌舞伎が江戸時代の大衆娯楽として発展した中で僕が演じた午之助は太夫というスター的ポジションでした。似つかわしくない役柄ですがその時代の文化の中核にあった歌舞伎を体験したくなりました。扮装(ふんそう)含め、歌稽古など先生方に教鞭をとってもらい大変貴重な時間を過ごしながら役を作っていけました。実際にやってみると歌と語りの間と言っていいほど太夫の歌は難しく、付け焼き刃でできることではないですが、精いっぱいやらせてもらいました。」
▢杉田玄白 山中聡
源内とも親交のあった、『解体新書』の生みの親。
「杉田玄白役を演じます山中聡です。実際に存在していた人物を演じるのは特別な事と思っています。杉田玄白さんといえばお医者様で『解体新書』あと教科書に載っているあのイラストくらいしか思い浮かばなかった僕に、中3の息子が『これを読んで勉強しな』と日本歴史人物伝を貸してくれました。これを読んで少しでも玄白さんに近づけたらと思っています。」