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横浜流星「毎回皆さんをハラハラさせながら、しっかりと心に届く作品をお届けできるよう日々撮影に挑んでいます」「LOST10」

-今回の小駒という役をどう捉えてアプローチをしていますか。

 小駒は、分かりやすいというか、正義感や行動力があって、豪胆で短絡的で、出世欲もあって、何度も異動届を出しているけど、それが認められず、地方の高齢化が進んでいる警察署の中では一番の若手。でも30歳なので、新米と中堅の間にいる。だからこその葛藤もあります。自分も今年30歳なので、いろいろと経験を重ねてきたという思いと、まだまだという気持ちの間に挟まれているような感覚があるので、そこは自分とも重なるところがあります。警察という組織の理不尽さや、自分の誠意が前に出過ぎて衝突する中での葛藤や心の揺れもあるので、真っすぐな人物ですが、そういう繊細さはすごく大切かなと思います。あとは、彼の成長の物語でもあるので、そこは見てくださる方々にも見守っていただけるように、魅力的な小駒を生きられればと思って撮影しています。

-小栗旬さんの印象や、共演してみての感想や手応えを。

 この作品において2人の関係性はすごく大事だし、面白くしなければいけないと思っています。そんな中で小栗さんは、現場でも皆と同じ目線に立ってくださり、とても温かく引っ張ってくださいます。どんな人からも好かれるし、人間力がある方だなと思います。人としても芝居でも学ぶことが多いです。自分の中で今、役者として課題にしていることは、脱力感や抜け感みたいなこと。どうしても1つのことに集中して入り込んでしまうところがあるので。『国宝』の李(相日)監督とお会いした時に、「真っすぐさとかストイックさがあるのは十分に分かったけど、抜けや圧力感もあるといいよね」と言われて、どうしたらいいのだろうとすごく悩んでいました。小栗さんは、その抜け感とか脱力感を自由自在に操られる方で、まさに今自分が課題としている時に出会って、お芝居ができることは、すごく幸せなことだし、全部吸収しようと思っています。役としても小駒は一直線で動くような人物なのに、組織にいるから身動きが取れない。でも、小栗さんが演じる直は自由に動く。それをうらやましく思う。小駒は北海道にいて、小さな世界しか知らないけど直は東京や自分の知らない世界も知っている。だからこそ、小駒は人としても魅力的な直に感化されていく。それは自分と小栗さんとの関係性にもすごく重なると思っています。 

-北海道ロケのために準備していることはありますか。

 ちゃんとそこにいる人としてなじむようにと意識しています。体作りは体重を増やしています。刑事の役なので、常に体を動かせるように、筋トレをしたり、食事を多く取ったりして健康体に見えるようにしています。去年、48キロぐらいまで体重を落としてしまったので、そこから頑張って増やして臨んでいますが、保険調査員役である小栗さんの体が大きいので、それに負けないように、いつも小栗さんを見ながら自分を鼓舞しています。

-視聴者の方々へメッセージを。

 まずはこのチームでオリジナルの作品を皆さんに届けられることをうれしく思っています。サスペンスや考察が好きな方にもご満足していただけると思います。でも自分の中で一番大切な部分はヒューマンの部分です。毎回皆さんをハラハラさせながら、しっかりと心に届く作品をお届けできるよう日々撮影に挑んでいますのでご期待ください。

(取材・文/田中雄二)

「LOST10」横浜流星(C)TBSスパークル/TBS