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食べた後に種がお守りになる? その縁起の良い果物は桃

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 桃畑で祈祷とおたき上げを行い、桃をおいしく食べた後にお守りが完成するという「御守桃」(ルッチフルーツデザインスタジオ・山梨県笛吹市)が発売された。食べた後に残る桃の種をお守りとして身につけることができるよう「オリジナル御守り袋」がついている。厄除祈願、恋愛成就、女子力向上、合格祈願、健康祈願の5つから選べるという。

桃は古の魔除けアイテム
桃は古の魔除けアイテム
桃は古の魔除けアイテム
桃は古の魔除けアイテム

 古事記ではイザナギノミコトが黄泉(よみ)の国から逃げる際に鬼に追われ数々の物を投げつけるも効果がなく、最後に桃を投げつけて鬼を退散させている。桃太郎も鬼を退治、理想郷は桃源郷と呼ばれ、さらに不老長寿の実と呼ばれるなど、桃は縁起の良い果物として古くから珍重されてきた。また、女王卑弥呼がおさめた邪馬台国の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡からは、大量の桃の種が発掘され、祭事に使用されていた可能性も指摘されているのだそうだ。

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 桃農家が幼果を害虫や獣害、病害から守るために行う「袋掛け」という農作業で、その袋に「厄除祈願・恋愛成就・女子力向上・合格祈願・健康祈願」の願いを記載。後日、畑で祈祷や果樹袋のおたき上げをしてできるのが、この「御守桃」。糖度基準は14度で、甘い旬の味わいも楽しめる。