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あなたの思いやりで子どもたちに温かい食事を フードリボンが金沢でも始動

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 イタリアの「カフェ・ソスペーゾ」という思いやりの形は有名だ。カフェで2杯分の代金を払い、支払いができない人のためにその1杯を“保留”しておくという一種の寄付。これと同じスタイルで貧困にあえぐ子どもたちの食を助けようという試みが、日本にもある。「フードリボン」(ロングスプーン協会・千葉県市川市)だ。石川県金沢市の飲食店「全開口笑」でも、このフードリボン活動が始まった。

 店の利用客が1つ300円のリボンを子どもの一食分として「先払い購入」、店内にこのリボンを掲示する。店に来た子どもたちはこのリボンを1つ手に取り、1食分の食事ができるという仕組み。「全開口笑」では、今まで子ども食堂の応援などをしてきたものの、月に数回だけ。「日本の子供の貧困率が9人に一人と聞き、今日の食事に困った子がその日のうちに駆け込める場所、当たり前に食べ続けられる場所を作りたい」(竹内公明代表)としている。

 フードリボンに参加している店舗は目下全国に163カ所、この仕組みを導入してからの支援累計は4万4993食分、利用累計は2万9005食分という実績を残している。