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ラーメンの理想と思えるお値段は?「1000円の壁」をどう思う?  「ラーメンに対する価格受容性調査」

 

 人気店には長い行列ができることも珍しくないラーメン店。庶民に愛されているラーメンだが、急激な物価上昇で原料高から苦しむ店舗も多く、2023年はラーメン店の倒産、休廃業が過去最高になったという。厳しい環境から値上げに踏み切るラーメン店が多いが、そうした中でアスマーク(東京)は、「ラーメンに対する価格受容性調査」を実施した。調査対象は、全国の半年に1回以上ラーメンを喫食している16~69歳男女500人で、調査期間は5月10日~5月12日。

 ここ数年、ラーメンの価格について「1000円の壁」がクローズアップされているが、現在の消費者にとって実際に、どの程度の「壁」になっているのだろうか。調査によると、「ラーメン」はまだまだ庶民的な食べ物として認識されており、1000円を超えることに対して、9割以上が抵抗を感じているという結果になった。ただ、男女とも20代以下は他年代に比べて、1000円を超えることへの拒否感はやや少ない。

 では、いくらが適正と思っているのだろうか。ラーメン店を「味重視個人店」「サービス重視個人店」「味重視チェーン店」「サービス重視チェーン店」の4つのタイプに分類し、それぞれの理想価格、妥協価格、上限価格、下限価格を調査した。それによると、価格が最も低いのは、「サービス重視チェーン店」の下限価格で「600円」。最も高いのは「味重視個人店」の上限価格で「880円」という結果に。ラーメンの理想的な価格に関しては、「味重視個人店」は他の業態のラーメン店に比べるとやや高い価格でも許容できる傾向がみられたものの、業態問わず「800円」未満になるということがわかった。

 少し前では、素のラーメンであれば、ワンコインで食べることができる店が多かったものの、今やトッピングを乗せれば1000円を超える店舗が多い。そうした中でも、人々は安い食べ物であることが理想と感じているようだ。