今年春に学校を卒業して入社した新社会人。すでに半年以上経過したが、環境が激変したこの間、健全なメンタルが維持できたであろうか? 心療内科・精神科クリニックの「新宿よりそいメタルクリニック」と「横浜よりそいメタルクリニック」を運営する一般社団法人徳志会(東京)は、新社会人のメンタルヘルス不調に関するアンケートを実施。調査は10月1日 ~10月30日の期間に行い、新社会人100人にヒアリングした。
それによると、入社後にこころの不調に悩んだことがあるかどうかを聞いたところ、「とてもある」と回答した人が28%、「ややある」と回答した人が43%となり、合わせて7割の新社会人が入社後にこころの不調を抱えていることが明らかになった。
その原因を探ると、慣れない環境(39%)、人間関係(29%)、労働時間(21%)が不調の原因トップ3であることがわかった。また、不調を実感している新社会人にこころの不調を解消するための対策を聞くと、「睡眠時間を増やした」を挙げた人が最も多く51%と半数強となった。次いで「趣味を楽しむ」(23%)、「運動を楽しむ」(16%、「残業しすぎない」(10%)という結果に。
一方、「こころの不調を相談できる相手がいるか?」との質問には、72%が「いる」と回答。また、「会社で行われているメンタルヘルス対策を知っているか」という質問には、「あまり知らない」「全く知らない」の合計が約7割に上った。もしもストレスや悩みの相談相手がいない場合や、職場がメンタルヘルス対策をしてくれていないと感じる場合は、専門家に相談することも必要かもしれない。