きっちりと睡眠を取ることは健康への第一歩となる。ただ、なかなか寝られない、睡眠不足である──などと睡眠で悩む人は少なくないようだ。フジ医療器(大阪市)が20歳~99歳の男女1781人を対象に実施した「第12回 睡眠に関する調査」では、回答者の68%、実に3分の2の人が睡眠に関して悩みがあることがわかった。この調査は2011年から実施しており、今回の調査で12回目。第12回は2024年12月13日~12月17日の期間に行った。
睡眠に関してどのようなことで悩んでいるか質問したところ(複数回答可)、「就寝中に何度か目が覚める」(58.8%)、「眠りが浅い」(44.2%)、「寝ても疲れがとれない」(42.8%)が上位に並んでいる。睡眠に関する具体的な悩みを探ると、20代~40代は「寝ても疲れがとれない」、50・60代の人は「就寝中に何度か目が覚める」、70代以上の人は「トイレが近い」という回答がそれぞれ最も多く、年代によって悩みの内容が異なるようだ。
「睡眠に悩みがある原因」について聞くと(複数選択可)、「年齢」(52.5%)、「仕事のストレス」(31.6%)、「運動不足」(31.0%)という回答が多い。年代別では、20~40代の働く世代は「仕事へのストレス」が多く、年齢を重ねるほどに「年齢」が原因となる傾向が読み取れる。
一方、平日の平均睡眠時間を聞いたところ、最も多かったのは「6時間」(36.6%)、「5時間以下」(22.5%)と、平日は約6割の人が短い睡眠時間を余儀なくされている。なお、休日の平均睡眠時間は「7時間」(33.7%)との回答が最も多く、平日に比べると長い睡眠時間を確保できている様子だ。理想の睡眠時間に関しては54.5%の人が「8時間」と回答している。
「睡眠の質を上げるために購入したことのある商品」(複数選択可)を尋ねると、最も多かったのは「枕」(64.7%)。次いで、「敷き布団・マットレス」(48.6%)、「掛け布団・毛布」(28.1%)、「入浴剤」(27.3%)、「マッサージ(23.2%)という結果になった。