ようやく暑さが和らぎ秋らしい気候となったが、そこで気になるのが夏に蓄積された疲労だ。サントリーウエルネス(東京)では、ミドル世代が抱える疲労感や、疲労感に伴う悩みについて、全国に住む40〜50代男女1000人を対象にした調査を実施(8月30日~9月5日)した。
それによると、「日々生活の中で、疲労感を感じている」ミドルの割合は、「とても感じている」33.9%、「やや感じている」46.1%と、計80.0%の人が疲労感を感じていることがわかった。さらに、疲れているという人に「6カ月以上疲労感が続いているか」と聞いてみると「とても感じている」34.6%、「やや感じている」49.4%となり、84.0%の人が長い間、疲労感を感じているようだ。
今年2024年の夏は、昨年と並んで「最も暑い夏」といわれているが、そうした中で「夏が終わった残暑が残る秋ごろに疲労感を感じたことがある」という人は7割以上いた。 最初の質問で疲労感を感じていると回答した人に、「疲労感に対して対策を行っているか聞いたところ、「あまり行なっていない」43.4%、「まったく行なっていない」15.4%と、58.8%が疲労感を感じているにも関わらず対策を行なっていないことが判明。
疲労感の対策を行っている人も約4割いたが、そうした人たちに対策する上での悩みを聞くと、「休んでも十分に疲労感が取れない」(49.3%)が最も多く、次いで「朝から疲労感を感じてしまうことが多い」(37.2%)となった。疲労対策をしたところで、現代人は疲れが取れない人が多いようだ。
サントリーウエルネスでは、ミドル世代の疲労を10パターンに分類し命名。疲労感を感じている人に「どの疲労感が該当するか」(複数回答)尋ねたところ、何かをやりたいが、モチベーションがわかず時間だけが過ぎていく「低モチベ疲労感」39.5%が最も多かった。さらに、次から次へと問題や課題があらわれて、こなしきれない「終わらない疲労感」34.5%、仕事と家庭など時間が限られている中で複数のことを達成しなければならないことによる「逆説疲労感」30.2%を含めた3つがトップ3という結果になった。
調査を監修した「疲れと眠りのクリニック淀屋橋」の中富 康仁 院長は、「疲労感の軽減には、日々の生活習慣の見直しと、適度な運動、十分な睡眠時間を確保し、『抗酸化力』を向上させる栄養成分を摂取することが重要です」とコメントしている。