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沖縄の知的障がい者サッカーチーム「RSSセリオーレパラデイロ」 活動継続のための支援をクラファンで呼び掛け

 沖縄県を拠点に活動する総合型スポーツクラブ「セリオーレ沖縄スポーツクラブ」が、運営する知的障がい者サッカーチーム「RSSセリオーレパラデイロ」の活動継続のためのクラウドファンディングを、6月8日(日)まで受け付けている。

 「パラデイロ(Paradeiro)」はポルトガル語で“居場所”の意味。2023年にスタートしたチームで、メンバーたちは、知的・身体的障がいの有無、サッカー経験歴の程度もさまざま。学校の部活が合わなくてサッカーをする場所がなかった中学生、障がいを持つきょうだいの付き添いで参加する小学生など、皆それぞれの事情の中で「大好きなサッカーができる居場所」を探し求め、同チームにたどり着いた。現在、沖縄の障がいのある子どもや若者たちをはじめ、サッカーを通じて社会とのつながりを感じられる“心のよりどころ”的な存在になっているという。

 3人からスタートしたメンバーは、現在30人超に。2024年12月には、J2水戸ホーリーホック主催の「全国知的障がい者サッカー選手権『太平電業カップ』」で準優勝の成績を収めた。参加者数の増加に伴い、コーチ人件費、備品購入費などの運営コストも増加。今後も継続して活動していくために、地域内外の支援を募るために今回のクラウドファンディングを立ち上げた。目標金額は150万円。支援額は1000円コースから用意している。

 RSSセリオーレパラデイロ共同代表の友利貴一さんは、「将来的には、『RSSセリオーレパラデイロ』の活動や存在が、ノーマライゼーション社会(障がいの有無に関わらず、皆がいきいきと活動できる社会)の実現に貢献する。そのような未来を目指し、日々の活動に取り組んでまいります」として、支援・協力を呼び掛けている。