お盆休みの帰省や旅行で車を運転する、という人は、渋滞だけでなく車の“健康状態”にも目を配っておこう。バッテリーの電圧が低くなりエンジンが始動しなくなってしまう、いわゆる「バッテリー上がり」には、夏場も注意する必要がある。JAF(日本自動車連盟・東京)によると、例えば奈良県内の昨年7~8月の救援件数は、バッテリー上がりが最も多かったという。
JAF奈良支部によると、昨年7~8月のロードサービス救援件数は5459件で、そのうちバッテリーのトラブルに関する件数は1867件、全体の約34%にのぼっている。バッテリー上がりの原因には、もちろんバッテリーの寿命や発電機のトラブル、長期間の放置、ライトの消し忘れなどが並ぶが、電装品の過剰使用も原因の一つ。特に、エアコンを駆使する夏場は電気が作られる量と使う量の不釣り合いから、トラブルが発生しやすくなるのだそうだ。
そこで、夏場はエアコンの風量を控え目にして電力消費を抑えることで、バッテリー上がりのリスクを大幅に下げることができるという。猛暑の中、突然エンジンが止まることがないよう、気を付けて良い旅を。