日本中どこに行っても買える缶コーヒーは職場や学校で一息つきたいときはありがたい存在。でも若い女性のなかには「缶コーヒーはちょっと苦手…」「缶コーヒーは男性の飲み物でしょ」とイメージしている人もけっこういるみたい。そんなイメージを持っている人にはきっと驚きの缶コーヒーが、サントリーから3月1日に発売された「プレミアムボス ザ・ラテ」。画期的な新製法で、コーヒーショップクオリティの味わいを、缶コーヒーで実現したといい、“最高峰のフレッシュラテ”と缶にうたうほどの自信作だ。カフェラテといえば20~30代の若い女性に好まれているコーヒーショップで人気のメニュー。サントリーではそこに着目し、若い世代に喜んでもらえるような、いまだかつてない缶コーヒーにチャレンジしたのだという。
そこで編集部は、「本当に缶コーヒーのイメージは変わったのか?」を確かめるべく、発売前日の2月29日に開催された「『プレミアムボス ザ・ラテ』ローンチパーティー」に潜入。「プレミアムボス ザ・ラテ」を若者たちがどう評価するのか探ってみた。イベントには、約70名のインフルエンサー(SNS等で影響力のある方々)が参加。自ら体感した情報をソーシャルメディアで伝えることにたけた皆さんだけに、よい評判も悪い評判も「普段缶コーヒーを飲まない若い世代」にすぐに伝わってしまうというスリルのある企画だ。
パーティー開始早々、人気番組『テラスハウス』の出演で交際が始まったというモデルの島袋聖南(しまぶくろ・せいな)さんとタレントでウィンドサーファー選手の伊東大輝さんがゲストとして登場。コーヒーが好きでよく飲むという伊東さんは、「海に行っても自販機はあるので缶コーヒーは欠かせない存在です」とコーヒー愛を熱弁。続いて「プレミアムボス ザ・ラテ」を試飲した印象を尋ねると「フレッシュなミルク感のこの味わいが缶コーヒーで実現できるなんてすごいですね!」と興奮気味。一方、島袋聖南さんは「今まで缶コーヒーというと男性のイメージがありました。でもテイストは甘過ぎず、すっきりしているし、缶コーヒーに対する概念が覆りました!」と女子目線での印象を語った。
パーティー中盤では、「プレミアムボス ザ・ラテ」5ケースが当たるという抽選会が行われソーシャルメディアの撮影も一気に盛り上がる。その5ケースを見事にGETしたのはモデル・タレントのMAAMIさん。(ツイッターフォローワー15,000人以上!)彼女はその様子をツイッターやインスタグラム、ブログで「クリーミーで飲みやすい!コーヒー苦手だった人にもおすすめ」と発信。瞬く間に新商品の魅力が拡散されていくのを記者も目の当たりにした。
同じく商品が5ケース当たった大塚良平さん(大学生)にも試飲後の感想を尋ねると「しっかりとしたミルク感で甘すぎず、飲みやすいです。ふだんから缶コーヒーを飲みますがこんな商品を待っていました」とのコメントが。続いて場内の他の参加者にも尋ねてみると「普通の缶コーヒーと全然違う!苦いイメージがあったけど…ラテが好きなのでうれしい」(20代女性)、「缶コーヒーはよく飲んでいて、他と比べてもフレッシュなミルク感で飲みやすい、ラテが出てうれしいです、早速、SNSで発信しました!」(30代女性)とのコメントが続々と。
記者も飲んでみたが、このミルクのフレッシュ感は確かに缶コーヒーのレベルを超えている。例えば缶の容器からコップに移され出されたらどうだろう。缶コーヒーと疑う人はいないかもしれない。缶コーヒー・ラテのイメージが変わるというのは大げさではないかもしれない。
会場内には、サントリー食品インターナショナル株式会社食品事業本部の木下卓也さんが主催者代表として参加していたのでお話をうかがった。
―――今回の新商品の製造で一番苦労したところはどこですか?
「ちゃんとした品質を担保しながらフレッシュさを出す「プレボスフレッシュ製法」の新規開発はものすごく難しかったです。牛乳使用量が多いのに加え、新製法を採用しているので、大量生産に至るまでビクビクしながら作りました(笑)。既存の「ボス カフェオレ」の4倍という破格な量の牛乳を使用しているのですが、あまり熱処理に頼るとミルクの味わいが劣化します。熱による劣化を半減させ、ミルク本来の風味を生かす。これが、難しかった。2年以上かけて原材料の見直しから製造ラインの見直しまで行い、ようやくこの味が製品としてできたのです! 商品として完成したときは少し大げさかもしれませんが革命的な缶コーヒーだと思いました」
―――この商品はどのような人に飲んでもらいたいですか?
「従来の缶コーヒーとは違う意外性を楽しんで飲んでもらいたいです。今回、20代からの若い世代を対象としたのは、BOSSも今年で24年目を迎えていて、若い人たちにも缶コーヒーを飲んでもらいたいと思ったからです。今の若い世代は幼い頃からシアトル系などのショップコーヒーがある環境で育っていると思います。そのようなショップ品質の嗜好性を持つ方にも自信を持って受け入れられる缶コーヒーが出来たと自負しています。本当はもっと早く製品化したかったのですが、実現に時間がかかってしまいました」
―――インフルエンサーを使った今回のイベントの狙いは?
「SNSの魅力は体験したものがより共感を持って情報として流れていくツールだと思っています。一方的に発信するのではなく自ら盛り上がってもらいこの商品の魅力が若い世代に届いて欲しいと願っています。SNSは若い世代に訴求できるので今後も活用していきたいと考えています」
開発に携わった木下さんが熱く語ってくれたように、サントリーが2年という歳月をかけて生み出した「プレミアムボス ザ・ラテ」。来場したインフルエンサーたちの感想のように、缶コーヒーのイメージを刷新していくエポックメイキングな製品になりそうだ。革新的な「プレボスフレッシュ製法」を生かした缶コーヒーは今後も発売していく予定とのこと。次にどんな商品が登場してくるのか今後も目が離せない。