舞台「帰ってきたマイ・ブラザー」のフォトコールが31日、東京都内で行われ、出演者の水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一が登場した。
本作は、かつて大ヒット曲を放ちながら、あっという間に表舞台から姿を消した兄弟グループ“ブラザ4(フォー)”の物語。今は別々の道を歩む4兄弟(水谷、段田、高橋、堤)が、なぜか令和の現代に、その存在が再び脚光を浴びることになり…というストーリー。
この日は、4人がステージ上で、オリジナルの劇中歌「マイブラザー」を披露した。
長男役の水谷は「舞台は23年ぶり。今からひと月前に稽古が始まり、さてさてどうなることやらと思っていたのですが、頼りがいのある“弟たち”、共演者の皆さんのおかげで、途中から何の心配もなくなりました。明日の初日、何とか無事に迎えられそうです。ああ、もういつ辞めてもいいです」とジョークを交えながら語った。
次男役の段田は、先日「セールスマンの死」などの演技で「読売演劇大賞」の最優秀男優賞を受賞した。
司会者から祝福されると、「昔のことは忘れました」と謙遜しつつ、「多分これで読売演劇大賞の作品賞を取るんじゃないかな。いや、芝居じゃなくて、歌も楽しいのでレコード大賞かな」と笑わせた。
地方にも巡演予定で「なかなか水谷豊の生舞台は見られません。ぜひお越しください」と呼び掛けた。
三男役の高橋は「豊さんとは『相棒』でご一緒したことはあるのですが、稽古場での普段の豊さんを見られることなんてめったにない。なかなかお得な感じ。横顔なんて見るとうっとりしちゃう。これから本番ですが、本番中にうっとりしないように気を付けます」と語った。
四男役の堤も、水谷は憧れの存在だったそうで、「小学生の頃に(水谷が出演した)『熱中時代』をずっと見ていたので、小学生の自分に『おまえはこの人と一緒の舞台に立つぞ』と言ってやりたいです。本当に喜びでいっぱい。だから今回は仕事と思っていない。ご褒美です」と笑顔を見せた。
舞台は4月1日~23日、都内・世田谷パブリックシアターで上演。その後、名古屋、大阪、福岡、西宮、新潟、札幌、仙台、京都で上演。