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眞栄田郷敦「どうする家康」で武田四郎勝頼役 「僕にも偉大な父がいたので、勝頼を理解できる部分がありました」

 嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」の第22回が11日に放送され、武田四郎勝頼役の眞栄田郷敦からコメントが届いた。

 第22回の副題は「設楽原の戦い」。徳川・織田連合軍は長篠城の西・設楽原で武田軍と対峙(たいじ)する。

 だが、信長(岡田准一)は馬防柵を作るばかりで動こうとしない。しびれを切らした家康(松本)は、わずかな手勢で武田の背後から夜襲をかける危険な賭けに出る。策は功を奏し、勝頼は攻めかかってくるが…というストーリーだった。

 父・信玄を演じた阿部寛の印象を尋ねられた眞栄田は「阿部さんはカメラが回っていないところでは温和で優しい方ですけれど、いざ撮影が始まると、いらっしゃるだけで武田信玄としての威厳や存在感が感じられる方でした」とコメント。

 また、「勝頼は信玄に対する尊敬、そして信玄を超えたいという思いの強い人物ですが、阿部さんとご一緒させていただいたことで、自然と勝頼の思いを理解できた気がします。特に信玄が亡くなってからは、勝頼も信玄に負けない存在感を表現しなくてはならなかったので、阿部さんのお芝居を見て学び、少しでも吸収したいと思いながらご一緒していました」と語った。

 勝頼の人物像については、「史実から“信玄を超えられなかった無能な武将”というイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、今作での描かれ方は少し違っていて。とにかく信玄を尊敬し、武田家に生まれたことに誇りを持っている人物。信玄に負けない頭の良さ、人を引きつける魅力があるし、若気の至りで突っ走ってしまう部分もありますが、偉大な父を超えるため、周りの誰よりも努力も重ねてきた人物なのだろうと台本を読んで感じました」とコメント。

 続けて、「勝頼のように父の後を継ぐということではありませんが、僕も同じ俳優の仕事をしている偉大な父(千葉真一)がいたので、勝頼を気持ちの面で理解できる部分はありました。僕自身、日頃から感じているわけではありませんが、勝頼が信玄と比べられるように、僕のこともそういう目でご覧になる視聴者の方もいらっしゃるでしょうし。家のことを背負いつつ、でも自分らしく生きようとする勝頼の思いには共感しました」と明かした。

 古沢良太氏の脚本の魅力を問われると、「古沢さんは数々の名ぜりふを書かれている印象がありますが、今作は特定の“このせりふがいい”というよりは、せりふの連なりというか、リズムがとても心地よく感じます。中でも、第22回で長篠の戦いの前に自分の軍に対して演説をするシーンは特に演じていて気持ちも乗りましたし、ぐっとくるものがあり心に残っています」と語った。