嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」の第22回が11日に放送され、若き日から武田信玄(阿部寛)を支えた筆頭重臣の山県昌景を演じた橋本さとしからコメントが届いた。
役作りについて尋ねられた橋本は「戦国最強武田軍の中でも筆頭に挙がる赤備えの部隊を率いる猛将・山県昌景を演じるに当たって、まず意識したのは何も言わずしてもそこに居るだけで百戦錬磨のすごみが出ることです。史実では140㎝ほどの小柄だったといわれていますが、きっと184㎝の私より大きなオーラを発していたのではないかと想像し、逆にデカい体と濃い顔面で臨みました」と語った。
最期のシーンについては、「武力だけでなく知略にも長けた戦のプロフェッショナルである昌景ですから、決して負け戦はしなかったはずです。死を望んだのではなく、勝つことへの執着を捨て、家臣としての忠義を果たす選択をしたのだと思います。設楽原の戦いでは、決死の覚悟で、騎馬隊で鉄砲に立ち向かって行ったのではないかと思います」と推測した。
それ故に、「最後まで武士の誇りを貫き死す姿を演じることが、猛将・山県昌景への私なりの務めだと思いました」と明かした。
また、「現場での眞栄田郷敦さん演じる勝頼があまりにも神々しくまぶしく、武田軍の兵士の方々の気迫もすさまじく、『先陣を仕りまする!』と名乗り出るシーンは役者としても昌景としてもリンクして、覚悟と闘志に火がつくシーンとなりました」と振り返った。
“チーム武田”のメンバーとの収録シーンが多かった橋本は、現場の様子を聞かれると、「(信玄役の)阿部寛さんの存在感を筆頭に、会話は最小限で、それぞれが猛将に没頭していたという印象です。そのままの空気感が映像で伝わっていると思います」とコメント。
昌景の人物像については、「20歳の若さで信玄直属の部隊長に抜てきされ、信玄への謀反に加担していた実兄の虎昌を密告するなど、相当武田家への忠義は厚かったと思います。それだけでなく、昌景討死の際に首級を敵に奪われないよう家臣が持ち帰るほど、部下からも慕われていたのではないでしょうか」と語り、「少しドラマチックになりますが、最期に天を仰ぎ見た先に信玄公を思い描きました」と明かした。