肉眼では見えず、動植物に比べると見過ごされがちな菌類。でも私たちの生活や地球環境に大きくかかわっている。きのこをはじめとする菌類の特異な生態や、自然環境における重要な役割について、世界トップクラスの専門家が正確かつ平易に解説した『奇妙で不思議な菌類の世界』(リン・ボディ著、創元社・大阪市)が発売された。
最新の知見をふまえて、菌類たちの知られざる生態を丁寧に説明。きのこ愛好家はもとより、自然好き、科学好きの好奇心を刺激してやまない、子供も大人も楽しめるイラストブックだ。目の前にあってもなかなか見えない小さな世界、菌類に注目することで、生物多様性の大切さを改めて感じる一冊だ。税込み2420円。