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時代が求める“サステナブルな料理人”への扉 若き料理人たちの挑戦「未来のレシピコンテスト2025」を開催

 日本サステイナブル・レストラン協会(SRAジャパン、東京)は9月1日(月)から、30歳以下の料理人や学生を対象とした「FOOD MADE GOOD 未来のレシピコンテスト2025」を開催する。

 5回目を迎える今年のテーマは「プラントベース/ベターミート」。気候変動や食料問題が深刻化する中で、動物性食品の消費を見直し、植物性食品の比率を高める動きが世界的に加速している。しかし、飲食店が完全に肉類の提供をやめることは想定しにくい。むしろ、もし肉を食べるのであれば、可能な限り、「環境と社会」「動物のウェルビーイング」に配慮した飼育方法で生産された肉(=ベターミート)を食べること、動物性食品を制限したプラントベースフード(植物性食品)を取り入れた食生活に移行していく社会になることを目指している。

 対象は、30歳以下の料理人・パティシエ・料理研究家・調理系の学生(高校・短大・大学・専門学校)など。飲食店勤務・出張料理人・講師など多様な背景の若手を対象とする。調理師・製菓衛生師免許の有無は不問。公募期間は9月1日(月)~30日(火)。10月16日(木)に「世界食料デー」に合わせて、ファイナリスト最大10人を選出。11月17日(月)に東京・永田町のザ・キャピトルホテル 東急での「FOOD MADE GOOD Japan Awards 2025」で、最優秀賞発表・表彰式を行う。

 同コンテストでは、単なるアイデア勝負ではなく、背景にある思想やストーリーを重視する。そこで、6~7月にかけて料理人・製菓師として必要なプラントベースとベターミートについての知識や考え方を網羅的に学べる「FOOD MADE GOOD プラントベース/ベターミート講座」(受講料無料)を実施。プラントベースやベターミートを取り入れ、世界で活躍する著名なシェフやパティシエを講師に迎え、食材を選ぶ基準や実践に向けたアイデアを提供する(受講は任意、コンテスト応募者は全セミナー受講が推奨)。

 コンテストの主な評価基準は、サステナビリティ「変える力」(従来の調理方法に対してどのくらいサステナブルか)、クリエイティビティ「伝える力」(ストーリー性・メッセージ性に優れているか)、プレゼンテーション「魅了する力」(調理テクニックが伴っているか・盛り付けが魅力的か)。最優秀賞者(1人)は、愛媛県・四万十川源流にある森と海に囲まれた町「森の国Valley」での1泊2日の美食ツアー(ペア)に招待。受賞者インタビューを行い、提携メディアに掲載する予定。ほか、「学生部門賞」(1人)、「審査員賞」(最大5人)を選出する。

 審査員は、生江 史伸氏(レフェルヴェソンス エグゼクティブシェフ)、杉浦 仁志氏(SRAジャパン プロジェクトアドバイザーシェフ)、加藤 峰子氏(資生堂FARO シェフパティシエ)、宮本 けんしん氏(antica locanda MIYAMOTO オーナーシェフ)、岩澤 正和氏(PIZZERIA GTALIA DAFILIPPO オーナーシェフ)。コンテストの詳細情報は、8月下旬にSRAジャパンのホームページで公開する予定。