カサブランカのもとになった日本固有種、ユリの女王ヤマユリが目下、六甲高山植物園(六甲山観光・神戸市)で見ごろを迎えている。ゴージャスな見た目と強い芳香を楽しめる。
世界のユリの中で最も豪華で華麗なヤマユリは、近畿地方以北の本州の山地、丘陵の日当たりのよい斜面に生える多年草。高さは1~2mで、花の大きさは直径約23cmにもなる大型のユリだ。花の黄色い条線から英名でgold lily(黄金のユリ)、queen of lily(ユリの女王)とも呼ばれており、同園には約250株が点在している。日本の固有種だが、欧米で品種改良の親となり、カサブランカなどの名花が生まれたことでも有名だ。
見ごろは8月上旬までの見込み。同園では8月15日まで、朝ドラマの主人公のモデルである牧野富太郎が開園当初に来園した時の写真や直筆の書、手紙、代表作「大日本植物志」を含む図、書籍などを約200点展示している特別企画、「牧野の足あと~神戸で見つける博士と植物~」も開催中だ。