おでかけ

ふだん立ち入れない場所も見学 トロッコ電車と「関電竪坑エレベーター」で行く「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」

一般には公開されないルートを通る
一般には公開されないルートを通る

 2024年に一般開放が予定されている富山県の新しい観光ルート「黒部宇奈月キャニオンルート」を、一足早く体験できる! 「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」が6月にスタートし、11月13日(月)までの金・土・日・月曜日に開催されている。欅平パノラマ新周遊ルート運営協議会(富山県、黒部市、関西電力、黒部峡谷鉄道・黒部・宇奈月温泉観光局、三重交通観光販売システム営業部)主催。

黒部川第四発電所前ゆき上部軌道のりば
黒部川第四発電所前ゆき上部軌道のりば

 黒部ダムと黒部峡谷の欅平を結ぶ「黒部宇奈月キャニオンルート」は、黒四発電所の建設などに伴い日本電力や関西電力が工事用ルートとして整備したルートで、安全対策工事完了後の2024年に一般開放される。

 ツアーでは、普段、一般客が立ち入れない黒部川第三発電所内の「専用列車」や「竪坑(たてこう)エレベーター」を散策する。黒部峡谷の厳しい地形と気象条件を克服して昭和14年に建設された同三発電所。急峻(きゅうしゅん)な黒部峡谷に、トロッコの力だけでは貨車の運搬ができず、高低差200mの竪坑エレベーターが造られた。そんな先人達の電源開発にかける執念と日本の技術力の高さを垣間見ることができる。また、周辺の白馬鑓ヶ岳(やりがたけ)、唐松岳など北アルプスの山々を間近に見渡せる。

パノラマ展望台から奥鐘山を望む
パノラマ展望台から奥鐘山を望む

 参加費は、大人7000円、小学生(5・6年生)5000円(いずれも税込み)。定員は、第1・2便28人、第3便45人。申し込みは、一般社団法人黒部・宇奈月温泉観光局(0765-57-2850、9時~17時、平日のみ)、三重交通株式会社観光販売システムズ(050-3775-4727、10時~18時、無休)、または公式サイトから。