古代から神話や聖書、文学、芸術などさまざまな形で表現されてきた魔女。偉大な芸術家たちの作品を通して、現代にいたるまでの図像の歴史と変遷を紹介する『魔女絵の物語 魔女をめぐる図像の歴史と変遷』(アリックス・パレ著、グラフィック社・東京)が8月に発売される。
魔女の図像はどのように誕生したのだろうか。ブリューゲルやゴヤ、ビアズリー、ドラクロワ、国芳、ミロなど偉大な芸術家たちが魅せられた魔女とはいったいどんな存在なのか。魔女を物語る作品や魔女狩りの地理的分布、魔女のアトリビュート、取り巻きの動物、そして作者や作品にまつわる逸話を掲載し、神話、聖書、文学、歴史などさまざまな背景から解説した一冊だ。
著者は、仏・ルーブル美術館とベルサイユ宮殿に勤務してきた17~20世紀西洋絵画の専門家。税込み1980円。