カプセルトイの廃棄カプセルから誕生 アクセサリー「mom ear ware」、ピアス＆イヤーカフセットが登場

　単なる再循環や再利用の“リサイクル”とは異なり、古くなってしまったものにデザインやアイデアといった付加価値を持たせることで別の新しいものとしてよみがえらせる“アップサイクル”が注目されている。アップサイクルブランド「NEWSED」(ケンエレファント・東京)は、カプセルトイの中身を取り出した後の廃棄カプセルを粉砕して封入したアクリル板「CAN DAYS」を開発。マーブル柄が美しいアクリル板を活用したイヤーアクセサリー「mom ear ware」の販売を始める。

　NEWSEDは2010年から、多種多様な産業で生産時に出る端材や回収した部材から、新しい関係性と価値を結びつけるデザインに取り組んでいる。2023年は“カプセルトイ”に着目。売り場で生じた使用限界を超えて廃棄される運命にあるカプセルトイの入れ物を、ケンエレファントが営業するカプセルトイショップ・KENELESTANDから回収し、細かく粉砕し、透明なアクリルに封入したアクリル板「CAN DAYS」を開発した。アクリル板製造技術を持つ三幸(東京)の協力により、装飾アクリル板を専門とする職人の手で一枚一枚制作している。

　今回、アクセサリーブランド「KiNaKo」(キナコ)を運営するデザイナー・木上 奈都子氏がコラボレーションした。木上氏は、解体現場の廃材や建築資材の工場から出る端材を有効活用したアクセサリーを制作したり、子どもたちに建築や建築資材を知るきっかけにしてほしいと、木材やタイル端材をつかった子ども向けワークショップを開催したりしている。

　「mom ear ware」のピアスやイヤリングのカラーは廃棄カプセル色に合わせて展開されるので、各アクセサリーが持つ色味や風合いは世界に1つだけ。カプセルトイの中身だけでなく、入れ物自体も大切に楽しむというアイデアが画期的な、環境に考慮した商品だ。

　販売場所は、「Tokyo’s Tokyo」、「Be Organic 丸の内本店」、「渋谷ロフト」、「VINYL TOKYO」、オンラインショップ「ケンエレストア」の5カ所。「Tokyo’s Tokyo」「Be Organic 丸の内本店」は2024年1月31日までの販売。