同じ文字でも、どんな風に書かれているか、デザインされているかで印象は異なる。ロゴや広告などを作るデザイナーにとってはもちろんだが、個人として文字が好き!という人にも楽しめる『気鋭のデザイナーたちが表現する いま注目の作字アイデア104 偏愛文字図鑑』(インプレスホールディングス・東京、税込み2640円)が発売された。文字LOVERたち垂ぜんの作字アイデアが詰まっている。
作字というのは、文字通り「文字を作る」こと。デザインの現場では、例えばロゴやシンボルとして、雑誌やポスター、広告などの紙媒体や、ミュージックビデオ、映画、Webなどさまざまな分野で用いられているし、趣味として楽しむ個人も多い。
作字は、造形的な美しさと可読性を兼ね備えなければならない。言葉がもつイメージを体現化しつつ、作りたいデザインに落とし込む。この本では、作字に欠かせないアイデアの出し方を作品とともに掲載。完成までのステップ、推しポイント、アレンジメントのいずれかで解説している。作り方ではなく「どのようなアイデアから作字されているか」を知ることができるのが特徴だ。