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食を通じて新たな交流の場を創出 「YNKエリア」で、東京建物がイベント開催

 不動産大手の東京建物(東京)は5月16日、東京都中央区のシティラボ東京で、日本の知られざる逸品グルメを楽しむイベント「Undiscovered Gems of Japan Gourmet Night collaborated with TOKYO TATEMONO in YNK」を開いた。地方に眠る商品・人材を日本全国や世界へ発信していくプロジェクト「にっぽんの宝物」との共催。

 「YNK」はJR東京駅八重洲口前に広がる八重洲(Y)、日本橋(N)、京橋(K)の頭文字からつけたエリアの名前。創業時から本社を置くなど東京建物と関わりが深いこのエリアで、食を通じて新たな交流の場を創出するのがイベントの狙い。日本国内でも、あまり知られていないグルメが多数展示され、試食コーナーも設けられた。

 「YNKエリア」にカフェを構え、出展した「GOOD COFFEE FARMS」の創業者、カルロス・メレンさんは「母国であるグアテマラも日本も大好きだからこそ、すべての人が幸せになる一杯のコーヒーを届けたい」と笑顔で話した。イベントでは低カフェインのすっきりとした味わいのコーヒーを提供した。

GOOD COFFEE FARMSの展示ブース

 

 「にっぽんの宝物 JAPAN大会 2023-2024」で上位入賞した、企業組合ビュースパイア(滋賀県高島市)は、コメのヨーグルト「マイシュワグルト」を提供した。少し酸味があるのが特徴で、日本人の味覚にも合った新感覚のヨーグルトだという。

企業組合ビュースパイアの展示ブース

 

 JR東京駅の八重洲口前エリアは、大企業のオフィスビルが建ち並ぶ一方で、江戸の城下町として栄えた日本橋をはじめ、日本の伝統的な食文化が根付いている地域で、老舗も多い。最近では、新規事業を立ち上げるスタートアップ企業も集まっており、新旧の歴史が交わって多種多様なヒトやモノが行き交う街に変化しつつある。

 東京建物の担当者は、開催について「今回のイベントを通して人と人がつながるきっかけになればと発案した。YNKエリアの発展や、新しいビジネスの可能性にもつながることを期待したい」と語った。

 イベントは、東京都が世界共通の都市課題解決に向けた、国内外スタートアップエコシステムとの”まだ見ぬ出会い”を創出するグローバルイノベーションカンファレンス「SusHi Tech Tokyo 2024 Global Startup Program」の関連イベントとして開催。このため、日本人だけではなく海外からの参加者も多く、イベント関係者は「多様な日本の食を楽しむグローバルな機会となったのではないか」と話した。