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生産者の技に触れるひととき 地域文化を継承する職人や作家と出会う旅

 日常生活ではできないさまざまな経験は、旅の楽しみの一つ。全国にある温泉旅館「界」(星野リゾート・長野県軽井沢町)では、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の技に触れる体験「手業(てわざ)のひととき」という10種の体験企画を用意している。たとえば大分県・瀬の本温泉の「界 阿蘇」では、「家具職人とともに歩き、作る、小国杉の木工体験」が9月1日にスタートする。

 阿蘇山の裾野である小国町、南小国町で育てられる杉木材は、「小国杉」と呼ばれる。250年間守り育てられてきた小国杉は、木が育ち、家具や建築として形になるまでに多くの人の手を介し、そこにはさまざまな思いがある。その思いのバトンを受け継ぐ家具職人と一緒に森を歩き、対話や小国杉で木箱を作る木工体験を通して、その特徴や歴史、魅力に触れることができる。

 長野県・浅間温泉の「界 松本」では、8月23日~10月26日に「個性溢れるブティックワイナリーで時代を紡ぐ醸造家の世界観を知る収穫・試飲体験」が実施される。ワイナリーを訪れ、ブドウ畑の見学や収穫体験、テイスティングを通して作り手のこだわりに触れ、宿では会席料理に合わせたワインペアリングなどで食事の時間も堪能できる。

 ほかにも石川県の「界 加賀」では「山中塗の木地師(きじし)があつらえた無垢の酒器で日本酒を味わう体験」(9月1日~)、山口県の「界 長門」では「萩焼作家と行う自分だけの手びねり体験」(2025年1月25日~)が実施される。

 「手業のひととき」の設定期間は2025年2月28日まで。料金は1人5000円~(税込み・宿泊費別)。実施期間と料金は、施設・体験の内容によって異なる。体験を申し込むには事前の宿泊予約が必要。詳細は、星野リゾートの「手業のひととき」紹介ページを参照。