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犬といっしょに食べられる食パン「ワンだふる」 長浜バイオ大学と食パン専門店「さすがにオテアゲ」が共同開発

 愛犬と食べ物をシェア! “犬と一緒に食べられる食パン”「ワンだふる」を、滋賀県守山市の食パン専門店「さすがにオテアゲ」が、このほど発売した。人が食べているものを欲しがる犬にも安心して食べさせることができる食パンを目指し、長浜バイオ大学(滋賀県長浜市)のアニマルバイオサイエンス学科の学生と共同開発した。

 あずき等を使って色付けし、犬の顔を模した「いぬぱん」(税込み200円)と、あずき・トマト・カボチャ・ほうれん草を使ったマーブル模様の「ワンだふるぱん」(同200円)の2種類の食パン。食パン作りに欠かせない塩を塩麹に替えて減塩。砂糖不使用で、はちみつを少量使用。バターはオリーブオイルに替えている。プロジェクトに参加する学生たちが6月に大学の実験室で成分分析(水分測定法・灰分測定法)を実施し、成分にこだわった。

 「さすがにオテアゲ」は、2020年9月に守山市にオープンした食パン専門店。鈴鹿山脈の天然水や滋賀県産のはちみつなど地元素材にこだわり、耳まで柔らかいのが特徴の看板食パン「お手やわらかに」などを販売している。看板犬「オアゲ」のイメージで、「犬用のパン屋さん?」と間違われることも多くあり、「それなら犬もいっしょに食べられる食パンやラスクなどのおやつを開発、製造してはどうか?」というアイデアが生まれた。犬にとって安全な食品を開発するためのノウハウがない中、長浜バイオ大学アニマルバイオサイエンス学科に相談したのが始まりだ。

 同大の河内浩行教授(食品分子機能学研究室)の声掛けで、アニマルバイオサイエンス学科2・3年次生の24人がプロジェクトに参加。河内教授と親交がある同県彦根市の柴山動物病院、柴山隆史獣医師を講師に迎えた講演会を4月に実施。「これだけは知っておこう 犬のおやつを作る」をテーマに、人と動物の食性や必須栄養素、代謝の違い、犬に与えてはいけない食材や開発に当たっての注意点等が解説され、プロジェクトが具体的に始動した。学生が商品アイデアを考案し、今年5月に実施したプレゼンテーションで上位になったコンセプトを基に、大学で成分分析、試作と試食を経て商品化された。