社会

読み書きに困難さがある「ディスレクシア」を知る 啓発キャンペーン「読書バリアフリーとディスレクシア~多様な読書のカタチ~」

 読むこと・書くことがすらすらと正確にできない学習障害(LD)「ディスレクシア」について理解を広め、支援につなげようと、認定NPO法人エッジ(東京)と東京・港区立三田図書館の共催による啓発キャンペーン、「読書バリアフリーとディスレクシア~多様な読書のカタチ~」がスタートした。10月27日(日)まで。

 「ディスレクシア」については、デコーディング(文字・文字列を音に変換する力)に問題があると考えられており、他の人に読んでもらうと理解できるという特徴がある。40人学級に2~3人の割合で存在するが、見た目では分らず、あまり知られていない。ディスレクシア支援活動をしているエッジは、10月を「ディスレクシア月間」として啓発キャンペーンを展開している。

 三田図書館でのキャンペーンでは、デジタル図書、音声で聴けるオーディオブックなど、多様な読書スタイルを紹介する。10月18日(金)には体験&交流デイ(13時30分~19時30分、予約不要)も開催。ディスレクシア疑似体験(15時・17時・19時開催ほか随時)、聴く教科書体験(音声教材BEAM)、ディスレクシアの人へのおすすめ本展示、おしゃべりコーナーなどを予定している。三田図書館の開館時間は、月曜から土曜(祝日等を除く)の9時~20時、日曜・祝日は9時~17時。

  エッジは、2001年10月に活動をスタート。ディスレクシアの人が生き生きと暮らせる社会を目指し、正しい情報の啓発活動、支援者養成、当事者ネットワークづくりを軸に活動している。