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運転中の「もしも」に備える 車載用防災品の装備を

 近年の異常気象で、短時間に猛烈な雨が降るゲリラ豪雨や、同じ場所に強い雨雲が停滞する「線状降水帯」は珍しくなくなった。排水能力を超えた雨水が道路にあふれ、一瞬にして道路冠水を引き起こすケースが後を絶たない。廃車買い取りや車輸送のサービス、カー用品販売ECサイトを手がけるユニオンエタニティ(大阪市)は、激甚化する台風や集中豪雨などに伴う運転中の危険、「車の水没」や「道路冠水」への対策を呼びかけている。

 道路が冠水し、水深が車の床面に達すると、まず床下に配置されている電気系統やコンピューターがショートして故障する。これにより、パワーウインドーが作動しなくなり、電子制御のドアロックも解除できなくなると、エンジンが停止し、車内が完全に密室化してしまう。車高の低いセダンやコンパクトカーであればそのリスクが増すという。

 さらに水深が上がると、水圧によって内側からドアを開けることが極めて困難になる。一般的なセダン車の場合、水深がドアの高さの半分程度(約30〜40センチ)に達すると、成人男性の力でもドアを開けることはほぼ不可能とされている。

 同社は、こうした危険に備え、自動車用脱出ハンマーの常備を推奨している。脱出ハンマーは、超硬金属などの小さな先端に力を集中させ、軽い力で強化ガラスを粉砕できるように設計されている。フロントガラスは合わせガラスになっているので、「狙うべきはサイドガラスかリアガラス」とアドバイスしている。

 ほかにも、災害時の立往生や車中泊に備え、防災ラジオや携帯トイレ、飲料水や非常食など、普段使いの延長として基本的な防災グッズの常備を勧めている。車はプライベートな空間を確保できる反面、準備がなければすぐに過酷な環境へと変わってしまうとして、「もしも」のときのための対策を呼びかけている。