美術作品の見方はさまざま。国立国際美術館(文化庁)で11月2日(土)からスタートする「コレクション1 彼女の肖像」では、女性の登場する作品に焦点をあて、メディアや家族、労働、国家といったキーワードを通して作品を読み解いていく。
国立国際美術館のコレクション展としては初めて、女性像を切り口とした企画。所蔵作品約8000点のうち、女性の登場する作品は約500点。その中から、理想化された架空の女性像やいわゆる「裸婦像」「美人画」のカテゴリに属する作品ではなく、多様な主題と表現による約100点の作品を紹介する。記号化された女性像ではなく、個性や歴史を持った個人としての「彼女」の肖像に、現代の作家たちが何を託し、どのような社会や歴史、関係性が表象されているかに着目した展示だ。
会期は11月2日~2025年1月26日まで。国立国際美術館の開館時間は10時~17時、金曜・土曜は20時まで(入場は閉館の30分前まで)。休館日は月曜日(11月4日、1月13日は開館し、11月5日、1月14日は休館)、年末年始(12月28日~1月4日)。観覧料は一般430円、大学生130円、高校生以下・18歳未満・65歳以上無料、心身に障がいのある人とその付添者1人は無料(要証明)。