カルチャー

ピカソと盆栽の共通点 「見立て」を表現するワークショップ

 近年は多くの外国の盆栽ファンも足を運ぶ、さいたま市の大宮盆栽村。関東大震災(1923年)で被害を受けた盆栽業者が、盆栽の育成に適した土壌を求めて東京から大宮に移り住んだのが起原だそうだ。この大宮盆栽村とヨックモックミュージアム(東京)の展覧会「ピカソ・セラミック―『見立ての芸術』」とのコラボ企画「ピカソ×盆栽deアート」(YMハウス・東京) が、東京都内で12月8日(日)に開催される。子どもも参加できる盆栽ワークショップだ。

 さまざまな分野で活躍するアーティストやパティシエとコラボしたヨックモックミュージアムの企画、「ピカソdeアート」。現在開催中の「ピカソ・セラミック―『見立ての芸術』」では、ピカソのセラミック作品が数多く展示されている。ピカソは常に「生あるもの」を愛し、そのセラミック作品はピカソの幼少期の記憶や、何気ない日常を生き、身近にあるいのちを慈しむことによって生まれる日々の記録。一方で、 盆栽も自然の風景を見立て、一つの鉢の中に世界を表現する生きた芸術でもある。そこで、このワークショップでは、ピカソのセラミック作品における「見立て」を鑑賞した後、自身の「見立て」を盆栽ワークショップを通じて表現する。参加費は税込み8800円。場所はヨックモックミュージアム(東京都港区南青山6丁目15-1)。予約は申し込みフォームから。