「AI時代」は、ルーティン業務が自動化され、過去に安定していると思われていた職種が姿を消す可能性も指摘されている。そんな時代にはどのような力が求められているのか。父から娘世代に贈る書籍が誕生した。バブル期の華やかさから一転、就職氷河期で多くの若者が苦戦した日本の労働市場。その激動の中、コンサルティング業界に活路を見いだした父親が、30年を経て、AI時代を迎える娘世代へと知恵を受け継ぐ書籍『図解版・就職氷河期にコンサルティング業界へ入った父親が、娘に伝えたいこと』(イノベーティブ・ジャパン、東京)が、12月23日(月)にオンライン書店(Amazon)で発売される。電子書籍、税込み1000円。
著者は浅見純一郎氏。団塊ジュニア世代としてバブル経済の全盛期に青春を送り、その後訪れた就職氷河期に苦戦しながらもコンサルティング業界へ進出。長年、企業戦略と人材育成に携わる中で得た知見を、次世代である娘世代に手渡そうと同書を執筆した。
大きく二部構成から成る同書。第一部は「就職氷河期の父親ができるまで」。第二部は「AI時代へのキャリア指針」。バブル期・氷河期の経験を踏まえ、AI時代にも通用する変化対応力、情報分析力、多様な働き方の重要性を指摘。これからの社会で柔軟に生き抜くためのヒントを提示する。著者が父親となり、地域の子供イベントやPTA活動に関わる中で、社会や家族とのつながりが、いかに個人の精神的安定と視野拡大を助けたかも回顧。予測困難な未来の中で社会や経済が揺らいでも、自分なりの「軸」を持ち、柔軟にキャリアを組み立てる姿勢が、AI時代に求められるとして、これからを担う世代にエールを送る。