物価高騰に円安、止まらぬ少子化に課題山積の高齢化社会。これで先行き楽観できるならあやかりたい。2025年の見通しに関する意識調査の結果をまとめたイプソス「2025年予測レポート」(イプソス・フランス)によると、「2025年は2024年よりも自分にとって良い年になると楽観している」という問いに対し、「当てはまる」と回答した日本人は38%と、調査対象33カ国中最下位だった。
アメリカ、カナダ、アイルランド、トルコ、マレーシア、シンガポール、タイなど世界33カ国2万3721人(日本人約1000人)に10月25日~11月8日に調査を実施。日本人は2025年の見通しについて、調査した世界各国のうちでは最も悲観的に感じていることが分かった。32位のフランスとは12ポイント差。コロナ禍以降低水準が続いており、2017年からの比較でも、新年への前向きな期待はコロナ禍以前のレベルには戻っていない。
「2024年は自国にとって悪い年だった」という問いに「当てはまる」と回答した日本人は半数以上の63%。世界経済について、2024年よりも2025年の方が良くなると回答した日本人は28%で、フランス、ベルギーに次いで31位という期待度の低さだった。