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1年前に比べて物価が上昇したと感じる人の割合は? 消費者の意識調査

 

 急速な円安に原油高──これらが響いて物価上昇が続いている。果たして、この物価高はどれだけ生活者を圧迫しているのか? CCCMKホールディングス(東京)は全国20~69歳の男女795人を対象に、インターネット上での調査(Vアンケート)によって、「2024年消費意識調査」を実施した。調査は5月16日~ 5月22日に行った。

 最初に、現在の物価について1年前と比較してどう感じているかを聞くと、「かなり物価が上がった」と回答した人が65.0%、「やや物価が上がった」が30.0%、合計95.0%とほとんどの人が「物価が上がった」と感じている。物価が上がったと感じる人に、収入で物価上昇分がカバーできているかを質問したところ、「収入が増えたので物価上昇分をカバーできている」と回答したのは全体のわずか6.7%に過ぎず、「収入は増えたが物価上昇分をカバーできるほどではない」が18.1%。「収入は横ばいで物価上昇分をカバーできない」が50.6%と半数を占めた。

 

 職業別に見ると、収入が増えた人の割合が最も多いのは「会社員・公務員(正社員・正規職員)」だが、それでも4割足らず。どの層でも「横ばい」という人が多かったが、「会社員・公務員(派遣社員・契約社員・臨時職員等)」「パート・アルバイト」では6割に達している。「収入が減少」した人の割合が最も多かったのは「自営業・個人事業主・自由業・フリーランス」で、32.2%だった。

 今回の調査結果からは、物価は上昇しているのに収入が十分に増えていないと感じている方が多いという実態が明らかになった。この春には春闘で大幅な給料が上がった──そんな明るいニュースが多かったものの、それ以上に物価が上昇したため、給与アップが実感できない人が少なくないようだ。