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世界最古のミュージカル、お能と狂言を大阪で鑑賞5月17日に「いけだ薪能」開催

 伝統芸能はなんとなく敷居が高い。そもそも内容を理解できるか不安、という人も少なくないだろうが、やはり「幽玄」の世界はその雰囲気を味わうだけでも価値がある。大阪・関西万博が開催されている大阪で5月17日(土)、「いけだ薪能(たきぎのう)」(いけだ市民文化振興財団・大阪府池田市)が開催される。池田市の池田城跡公園特設舞台で、“世界最古のミュージカル”こと、お能と狂言を鑑賞できる。

 今回の能の演目は、琵琶の名手として名高かった平経正が名器「青山」を奏でて優美な生涯を送るも、一の谷の戦いで討ち死にした不運を描く人気曲「経正(つねまさ)」。そして中国・後漢の時代、ある夫婦が授かった子ども「天鼓(てんこ)」が天から降ってきた鼓と共に育ち、非運の死を遂げるが、父の愛情の深さから神秘的な出来事が起こる壮大なストーリー、「天鼓」。また、元漁師のにわか坊主が説経を頼まれ、魚の名前を並べたお経で切り抜けようとする滑稽な様を描いた狂言、「魚説経(うおぜっきょう)」も披露される。ちょっとだけ“予習”をしていけば、初めての人でも楽しめそうだ。

 開場は16時30分、開演は17時。入場料は前売り自由席で一般3000円、学生1000円、小中学生500円(当日券は一般・学生のみ500円増)。ローソンチケットほか、箕面市のプレイガイドなどで販売している。