カルチャー

無病息災を祈願し、新春七草がゆの集い 東京・板橋区の恒例行事

 地縁が薄れてきているといわれる現代。暦に従った伝統行事を地域で開催するのは、少なくなりがちな近所づきあいを復活させる好機だ。2025年1月7日(火)、東京都板橋区では「新春七草がゆの集い」を区立城北公園城北野球場で開催し、一年の無病息災を祈願する。今回で35回目を数える催しで、区内の農家で組織される「板橋ふれあい農園会」との共催。

 振る舞われる七草がゆは、春の七草であるセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ(カブ)・スズシロ(ダイコン)に、区内で採れたサトイモ、ニンジン、長ネギなどを加えたオリジナル。区内の農家で古くから親しまれてきた食材で、淡白な七草の味に野菜の風味が加わり、毎回好評を得ているという。多くの人々にふるさとの味を味わってもらうため、当日は朝9時から農園会の人たちが大釜を使って準備する。

 また、会場には農作物の豊作を祈願する「繭玉飾り」が飾られるほか、羽根つきやこままわしなどの正月遊びを体験できるコーナー、区内産の野菜や花などの販売コーナーも設けられる。

 開催時間は11時~13時(10時30分開場)。七草がゆの試食は先着1000人。