
地域で出たプラスチックゴミをクリエーティブに再生し、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指すプロジェクト「Precious Plastic 唐津」(唐津市)。世界中のコミュニティーと協働しながら、地域内でプラスチック資源を循環させる取り組みを進めている。唐津(佐賀県)の魅力は、世界的に有名なダイバーのジャック・マイヨールも魅了された美しい海。ところが現在、海洋プラスチックゴミの漂着に悩まされている。
Precious Plastic 唐津が、その活動の一環として販売した「The Whale」は、即日完売となった。北西九州で回収された廃ペットボトルキャップからアップサイクルされたクジラ型キーホルダーで、佐賀県唐津市の地域工房で一つずつ丁寧に手作業で成形される。プレシャスプラスチックの射出成型技術が生み出すマーブル模様は全て異なるため、同じものは二つとない。しかも、環境省が推進する生物多様性保護の国際指標「OECM」に認定された自然共生サイトで活動する団体が発行する特製タグが付属されている。
1980年代以降、世界の海洋プラスチックゴミは10倍に増加し、年間100万羽以上の海鳥、10万頭の海洋哺乳類が命を落とす現状に、せめて小さな一歩を、と売り上げは全てビーチクリーンや生態系保全活動に充てられる。サイズは、約5.5cm(長さ)× 約2.5cm(高さ)× 約4.0cm(幅)で、重さ約13g。No.001〜999が数年かけて少しずつリリースされるロングラン企画で、即日完売となったNo.001〜006に続き、No.007以降が6月22日から数量限定で販売される予定だ。