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オンライン診療について実態調査 受診した診療科で最も多いのは?

 新型コロナウイルスの感染拡大を背景に急速に普及したオンライン診療だが、現在に至っても日常的な診療手段の一つとして定着しつつあるようだ。そこでITSUKI(東京)は、20代~50代の男女2994人を対象に「オンライン診療」に関する調査を実施。調査は5月28日~6月2日に行った。

 まず、オンライン診療の利用度を調べてみると、20代~50代の男女の1割弱にあたる8.7%が、オンライン診療を利用したことがあるという。オンライン診療で受診した診療科(複数回答)として最も多いのは「内科」で37.1%。以下、「皮膚科」(24.7%)、「心療内科・精神科」(15.8%)と続いた。問診だけなら、オンラインで十分なのかもしれない。また、オンライン診療を利用した理由(複数回答)のトップ3は、1位「薬を自宅に届けてもらえるため」、2位は「通院が面倒だったため」と「待ち時間をかけたくなかったため」が同率で並んだ。

 オンライン診療を利用して主に良かったと感じたこと(複数回答)は、「移動の手間がなかったこと」(59.9%)や「待ち時間が短かったこと」(53.3%)などの回答が目立ち、「医師と話しやすかった」(25.5%)が続いた。他方、オンライン診療を利用して、不満を持ったり困ったりした点(複数回答)は、「対応可能な診療内容が限られていたこと」や「音声や映像が途切れたこと」が上位にきたが、「特に困ったことはなかった」と回答した人が52.9%に達した。

 また、「今後、オンライン診療を利用したいと思うか」と聞くと、「病状によっては利用したい」(35.9%)、「積極的に利用したい」(33.6%)、「可能であれば利用したい」(18.9%)と肯定的な人が多かった。