
夏の沖縄はバカンス気分になれるけれど、戦後80年という節目の今年は、もう一歩踏み込んだ夏休みのプランを立てられる企画がある。沖縄県立博物館・美術館で、過去最大規模の展覧会「手塚治虫 ブラック・ジャック展」(沖縄美ら島財団・沖縄県本部町)が7月18日(金)から開催される。
手塚治虫の名作医療マンガ『ブラック・ジャック』で繰り返し問いかけられるテーマが、「命の尊さとは何か」。展覧会では、作品に登場する個性豊かなキャラクターたちをエピソードとともに紹介。迫力ある500点以上の原画を中心に紹介しながら、『ブラック・ジャック』のストーリーを分かりやすくひもといていく。
また、『新寶島(しんたからじま)』や『鉄腕アトム』などの関連作品資料や、医大時代の貴重な資料を通して、手塚治虫と医療との深い関わりや『ブラック・ジャック』誕生の背景を紹介、第1話の原稿や関係者による証言映像の上映もある。
さらに、“人体の手術シーン”を現代アートの視点から再構成した展示や、昭和当時の事件・流行などが物語にどのように反映されているかをニュース映像とともに読み解く展示など、作品の多層的な魅力を体感することができる。
会期は9月15日(月)まで。開館時間は9時~18時(金・土は20時まで、最終入場は閉館の30分前まで)。休館日は毎週月曜日、7月22日(火)、8月12日(火)。7月21日(月)、8月11日(月)、9月15日(月)は開館。観覧料は一般1600円、高校・大学生1000円、小・中学生300円。未就学児無料、障がい者手帳所持者と介助者1人は当日料金の半額。