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まだ間に合う!「大昆虫展2025」—自由研究のヒントが詰まった夏の定番イベント、残り10日

 夏休みもいよいよ残すところ1週間。「自由研究、まだできてない!」「夏の最後の思い出に、子どもとどこかに出かけたい!」―そんな声に応えてくれるのが、東京スカイツリータウンで開催中の「大昆虫展2025」だ。

 7月12日に開幕し、9月1日(月)まで開催される本展は、いよいよ残り10日間となった。昆虫とのふれあいから最新の科学展示まで、夏休みラストスパートにぴったりの内容が詰まっている。今年は「昆虫と地球とみんなのみらい」をテーマに、単なる観察展示にとどまらず、昆虫を通じて環境問題や最先端の科学技術を学ぶことができる。

 また、ふれあいの森では、200匹を超えるカブトムシやクワガタと直接ふれあえる。生体展示では、世界最大級のヘラクレスオオカブトや、いもむし・けむし、さらには“世界で最も危険なアリ”とも称されるパラポネラなど、多様な昆虫が集まる。標本展示は九州大学総合研究博物館の丸山宗利准教授が監修し、新種や絶滅危惧種も紹介されている。さらに東京大学による「昆虫ロボット」の展示では、カイコのにおいセンサーを応用した研究成果を見ることができる。

 体験型のプログラムも充実している。オリジナルのジェルキャンドルづくり(有料)や、日替わりで開催される昆虫教室も。標本づくりや工作教室では、作品をそのまま自由研究に活用できる。今後行われるイベントは以下の通り。

昆虫教室の様子

 

・8月23日(土)14時~/16時~
【中国の昆虫食の今】(NPO法人昆虫食普及ネットワーク)

・8月24日(日)11時~/13時30分~
【都会で昆虫を見つけよう!】(牧田習さん)

・8月25日(月)11時~/14時~/16時~
【標本教室】(展翅屋工房 政所先生)※参加費1000円・各回先着10人

・8月26日(火)11時~/14時~
【創作昆虫 虫ロボット】(日大芸術学部 布目先生)※各回先着15人

・8月27日(水)11時~/13時30分~
【今日から君も、東京いきもの調査団!生き物の探し方や観察のコツを、専門家から学ぼう!】(須田真一先生・東京いきもの調査団)

・8月28日(木)11時~/14時~
【創作昆虫 ムシボット】(日大芸術学部 布目先生)※各回先着15人

・8月29日(金)11時~/13時30分~
【めざせ昆虫クイズ王者】(お笑い芸人 堀川ランプさん)

・8月30日(土)11時~/13時~
【秋の昆虫クイズ大会】(牧田習さん)

・8月30日(土)14時30分~/16時~
【外来昆虫のおいしい食べ方】(NPO法人昆虫食普及ネットワーク)

・8月31日(日)14時~/16時~
【聞いても食べてもうまい バッタの話】(NPO法人昆虫食普及ネットワーク)

・9月1日(月)17時~
【ふれあいの森 カブトムシorクワガタお持ち帰り会】
※小学生以下対象
※15時から抽選券配布・なくなり次第終了

 大昆虫展は毎年10万人近くを集める夏休みの定番イベントだ。丸山宗利准教授は「昆虫がいかに多様であり、すごい進化の結果であること。そのかけがえのない多様性が失われつつあることの怖さも知ってほしい」と述べている。また国立環境研究所の五箇公一氏は「昆虫を入り口に地球環境や未来を考えるきっかけにしてほしい」と展示の意義を強調している。来場者からも「子どもが夢中になって観察していた」「夏休みの研究に役立った」と好評の声が寄せられている。

 イベントの詳細・最新情報は公式ホームページやSNSをチェック! 夏の最後の思い出に、大昆虫展にぜひ行ってみてはいかが。

■大昆虫展
会期:2025年7月12日(土)〜9月1日(月)
会場:東京スカイツリータウン・ソラマチ5階「スペース634」
開館時間:10時〜18時(最終日は17時まで、最終入場は閉館の15分前)