カルチャー

世界的グラフィックデザイナー&彫刻家・五十嵐威暢氏の追悼展を9月24日に開催

 今年2月に80歳で逝去した世界的なグラフィックデザイナーで彫刻家の五十嵐威暢氏。その追悼展『Memorial ONE DAY ONE SHOW Takenobu Igarashi』が、9月24日(水)の1日限定で開催される。

 五十嵐氏は、多摩美術大学やカリフォルニア大学ロサンゼルス校でデザインを学び、1970年代からグラフィックデザイナーとして国際的に活躍。後年は彫刻家として人々の日常に寄り添う作品を数多く手掛け、ジャンルを超えて豊かな表現世界を構築した。アクソノメトリック図法によるアルファベット作品で注目され、サントリー、明治乳業、カルピスなどのロゴデザインや、サントリーホールの金属彫刻「響」、札幌駅の「星の大時計」などが代表作だ。

 本展では、五十嵐威暢アーカイブ所蔵による貴重なグラフィック作品や彫刻作品を展示、半世紀以上にわたる創作の軌跡を紹介する。展覧会タイトルに付された“ONE DAY ONE SHOW”は、五十嵐氏が設立に関わった「東京デザイナーズ・スペース(TDS)」による個展シリーズの名前に由来し、「ジャンルを越えたデザイナーたちのコミュニケーションの場」になってほしいという願いが込められている。

 また、会場では、五十嵐氏の代表作であるアルファベット彫刻の「AtoZ ポストカード」や、1点ものの貴重な作品なども販売。遺影や献花が飾られ、追悼メッセージも受け付けている。

 追悼展はAXIS Gallery(東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 4F)で10時から15時まで。入場は無料。「五十嵐威暢さんのメモリアルの会」実行委員会の主催。

撮影:伊藤留美子(Rumiko Ito)