気温が下がってくると食べたくなる料理の一つが、あったかいスープ。いろいろな野菜を入れて煮込むのは簡単だし、夕食のメインにもなるボリュームであったまる。イタリア語では「ズッパ」。イタリア料理店のオーナーが、イタリアの長い歴史の中で庶民の生活に根づいてきたズッパの数々を紹介した『イタリアのスープ料理 ズッパ』(堀川亮著、誠文堂新光社、税込み3960円)を11月7日(金)に発売する。
著者は東京のイタリア料理店「フィオッキ」のオーナーシェフ。2階の「ズッペリア・オステリア・ピティリアーノ」は、ズッパに注力したお店で、より素朴でイタリアの地方料理の神髄を目指している。日本にイタリア料理店はたくさんあるけれど、ズッペリアにはなかなかお目にかからない。イタリア料理の歴史や背景に敬意を払い、スープで素材を最大限に生かすシェフの心意気が伝わる店だ。
技術はあくまで、素材のよさを最大限に生かすためのもの。見た目は地味だが、個性があってしみじみおいしいズッパ。この冬の食卓にどんどん取り入れて、バリエーションを増やしたいメニューの一つだ。

		


					


		
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		
		


