イチゴの産地として全国的に知られている静岡県で、新しい品種「静岡16号」が誕生した。温暖化に対応して改良した10年ぶりの新品種だという。2026年1月5日(月)まで、このイチゴの名前を募集している。採用者には景品があるというのもうれしいけれど、これから市場に出回るイチゴの名づけ親になれるというのはそれ以上にうれしいかも。
静岡県はイチゴの産出額が全国でも上位の産地。これまでに育成した代表的な品種「紅ほっぺ」や「きらぴ香」は、多くのイチゴファンに愛されてきた。だが近年の地球温暖化の影響で、夏から秋にかけての高温化が進み、これらの従来の品種では生育が遅れる傾向があるという。特にクリスマスシーズンなど、年内のイチゴがたくさん必要とされる時期に十分な量を届けるのが難しくなっている。そこで、温暖化に対応できるイチゴ品種改良に取り組み、夏から秋の気温が高くても年内に安定して届けることができるイチゴとして「静岡16号」が誕生した。
きれいなつやのある果実で、ふわっと広がる甘い香り。みずみずしくてスッキリ甘い、酸味控えめの食べやすさが特徴。「紅ほっぺ」や「きらぴ香」より1カ月も早く旬がスタートし、気候変動に左右されずクリスマスや年内に途切れることなく旬のおいしさが楽しめる。
応募資格は静岡イチゴを応援する人で、応募先「ふじのくに電子申請サービスの手続き画面」に表示される「応募の留意事項」に同意できること。問い合わせは静岡県農林技術研究所企画調整部、電話:0538-36-1553、またはE-mail:agrikikaku@pref.shizuoka.lg.jpで受け付ける。










