しばらくあまり耳にしなかったクマ被害報道。春の訪れはうれしいけれど、そろそろクマが冬眠から起きてくる。ソニー損害保険(東京)が、全国の火災保険加入者を対象に「クマ被害と住まいの防衛意識調査」を実施したところ、住まいや敷地内への被害懸念を抱える人は2割いた。また、クマ被害が火災保険の補償対象になる可能性があることを、9割以上の人が「知らない」と回答していた。
調査は持ち家家庭で火災保険に加入している人1000人を対象に、2月20日〜25日に実施した。環境省が発表したクマ類の出没情報(5カ年)によると、冬眠明けの4月には795件(前月比約5.5倍)、5月2515件(前月比約3.1倍)と、急増する傾向にある。調査では、直近1〜2年以内に、居住地域でクマの出没情報を耳にした人は36.7%。エリア別にみると、北海道・東北・北陸・甲信越の4エリアでは2人に1人以上が出没情報を耳にしており、地域的な偏りがうかがえた。
自分が住んでいる地域でクマによる被害が発生する可能性については、27.8%が不安を抱えており、東北エリアでは66%が「不安」と答えた。具体的に不安を感じているのは、「身体への被害(自分や家族、ペットのケガ)」が48.8%と最多。次いで「自宅(建物本体)への被害」(18.3%)、「自宅の敷地内(庭、物置、フェンス、車庫など)への被害」(18.1%)が続く。
子どもがいる世帯では全体の半数以上が不安を感じているものの、4割以上が「不安を感じつつも具体的な対策を実施できていない」としている。クマなどの侵入を防ぐ住まいの対策も、できていない人が8割以上にのぼった。
クマが住宅の壁などを壊したり、物置のシャッターをこじ開けたりした場合、例えばこの調査を実施したソニー損保の火災保険では、基本補償「外部からの物体の衝突など」、特約「破損・汚損損害等補償特約」が適用される可能性があるが、クマによる建物被害が火災保険で補償できる可能性があることについて、94.5%が「知らない」と回答している。火災保険の見直し頻度について、「1年以内」に見直した人は14.4%に留まり、加入時のままという人が多いようだ。ここで改めて、補償内容を確認、見直しをしてみよう。










