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江戸幕府「公認」の縁切り寺・満徳寺が話題 歴史を学びトイレで悪縁を流すユニークなパワースポット

 群馬県太田市にある「縁切寺満徳寺資料館」が、歴史的な背景を学びながら悪縁を断ち切り、縁結びもできるユニークなパワースポットとして注目を集めている。

 満徳寺は、鎌倉の東慶寺と並び、江戸幕府から国家権力による「公認」を受けた世界に二つしかない縁切り寺。女性差別が厳しく、夫からの離縁状がなければ離婚が認められなかった江戸時代、この寺に女性が駆け込むと、寺社奉行の助けを経て夫に強制的に離婚を認めさせることができたという。この特権が与えられた背景には徳川家康の孫娘である千姫との深い縁があり、満徳寺は当時の女性の自由や救済を象徴する極めて貴重な歴史的遺産となっている。

 現在、この資料館の代名詞として高い人気を博しているのが、敷地内に再現された「縁切・縁結厠(かわや)」である。これは満徳寺が持つ“縁切り”の由緒に、西日本の寺院に実在したとされる「縁切・縁結厠」の風習を掛け合わせた独自の祈願スポットだ。参拝者は200円で購入した専用のお札に、切りたい悪縁と結びたい良縁をそれぞれ書き込み、和式トイレを模した白と黒の専用の厠へと向かう。お札を便器に入れて水を流すと、お札が水に溶けて消え去る仕組みになっており、視覚的にも「切りたいのに切れない」という心のモヤモヤを流してスッキリできる。悪縁を洗い流した後に良縁を願うというポジティブなアプローチが、現代の参拝者の心をつかんでいる。

 同館は、近年ではジェンダーの歴史や女性の自立の歩みを考える場所としても再評価されており、全国から多くの来館者が足を運んでいる。都心から特急で約1時間半というアクセスの良さなので、日々の人間関係や悪習慣をリセットしたいという人は、新たな一歩を踏み出すための力を与えてくれる場所として訪れてみてもいいかも。

満徳寺(駆け込み門)