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江戸最後の天守がテーマ VR作品「江戸城の天守」を7月16日から上演

 7月19日から東京国立博物館で開催される特別展「江戸☆大奥」の開催に合わせ、史上最大といわれる江戸城最後の天守をテーマとしたVR作品「江戸城の天守」が、同博物館 東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で7月16日(水)~9月21日(日)まで上演される。

 同博物館と国立文化財機構文化財活用センター、TOPPAN(東京)が、現存しない江戸城天守を史料や歴史考証を元に精緻にデジタルで再現したもの。徳川三代将軍家光が膨大な費用を投じてつくらせた江戸城最後の天守の姿と、その天守がどのようにつくられたのかを考える作品。石垣や瓦、金具にいたるまで、江戸城天守を構成する100万を超える部材一つ一つをデジタル化。当時最高の技術が用いられたといわれる江戸城天守の優美な姿を再現している。

 図面や絵図などの史料に加え、現存する文化財や伝統技術を手がかりとした再現過程を紹介し、現代の東京の3D地図上に江戸城天守のデータを合成した、デジタル再現ならではの景観も鑑賞できる。

 上演期間中、シアター前室には、VR作品にも登場する江戸城の鯱(しゃちほこ)の実寸大パネル(高さ約2m40cm)を設置。徳川家康が旧暦8月1日に江戸城へ入城したことにちなみ、8月1日にはVR作品を鑑賞した人全員に、シアターオリジナルデザインの「御城印」ステッカーがプレゼントされる。

 鑑賞料金は高校生以上600円、中学生・小学生300円、未就学児・障がい者とその介護者各1人無料(高校生を除く18歳以上70歳未満は、別途博物館入館料が必要)。