東南アジア、台湾の消費動向調査を実施 Ｅコマースのショッピージャパン

ショッピージャパン　「各カテゴリーの購買意欲」

 

　東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム、Shopee（ショッピー、シンガポール）の日本法人、ショッピージャパン（東京都千代田区）はこのほど、現地の消費動向調査を実施した。調査は過去6カ月にショッピーで購入履歴のある東南アジアと台湾の現地ユーザー約1万2000人を対象に、2023年5月7～19日に行われた。

　調査によると、消費者の景気に対する見通しは「どちらでもない」が最多。「やや成長する」と合わせると77%が、現状維持か少し回復すると考えている。また、消費者は物価上昇を懸念しており（48%）、それによって支出が上がると考えている。

　カテゴリー別の購買意欲については、いずれの国の消費者も口腔ケア・日常商品への支出は変わらないが、ファッション・アクセサリーへの支出を減らすとしている。消費を増やす見込みがあるのは、シンガポール・台湾・フィリピンでは食料品、マレーシアとタイではヘルスケア商品、としている。

　ショッピージャパンでは、現地消費者は「生活の質や個人のウェルビーイングが改善できる商品」を好んでいるため、日本のセラーは「育毛剤、コラーゲン、キッチン用品」などをお得感を付与して提供するなどすれば売り上げ促進の可能性がある、と分析している。同社は「世界の景気が先行き不透明な状況に直面している中、ショッピーを通して販売を行う日本のセラーの売り上げ向上のサポートをしていく」としている。