「占いを信じているか」と聞かれれば、「信じているというより、気になる程度」。ただ「どのくらい気になるのか」と聞かれれば、「もし『4月に良い出会いがあります』などと言われたら、1日からずっと、すれ違う人まで意識してしまいそう」。たとえば26日に運命の出会いがあるとしても、連日の探し疲れ、徐々に増す焦り、故に21日ごろに縁が深くもない人に勘違いして、運命の人を逃しかねない。と本気で考えているほど、こと恋愛に関して、自分の直感というものに自信がありません。
占いに一喜一憂するのは滑稽かもしれませんが、占い好きで良かったこともあります。日本テレビの採用試験でのこと。当時はコンサルタントが本命だったこともあり、発声や原稿読みなぞやったことがない上に、もともと心にもないことを話せない性分で、カメラ前での1分間自己PRはある意味〝無理ゲー〟。そんな時、昔読んだ姓名判断に助けられました。自己PRはできないけど、好きな占いの話なら楽しんでできる。本に書いてあったこととしてなら自分を推せる。「総画数33の人の適職はアナウンサー」というネタだけでカメラテストをクリアできたのは、採用に至る奇跡の一つです。
ちなみにこの画数、採用試験で恩恵を受けただけではなく、長嶋茂雄さんとのご縁もいただきましたし、ゾロ目好きですし、そもそも神社で姓名判断してもらったと聞いていたので、なんならちょっと誇りにすら思っていました。が、最近占ってもらったところ、占いにも流派があるらしく、衝撃の新事実。男性にとっては良い数字ですが、女性にとっては家庭運などに影響があり、それほど良くないとのこと。ちなみに、別の姓名判断で「結婚のセンスがない」と言われたこともあります。そういえば、晩年は孤独になる画数だと、どこかで読んだか聞いたかしたこともあったっけ(笑)。

すると先日、さらにがっかりの出来事が。無料占いサイトで友人との相性をみたところ、こんな強い結びつきの相手はそうはいません! 運命です! とまことしやかに教えてくれました。一瞬浮かれましたが、ふと別の友人で試してみたら、全く同じ文言が。すぐにまた別の友人で試してみると、やはり同じ。他のサイトも同様で、相手が誰でも「運命の日」が同じだったり、確率が同じだったりして、「釣り」にしてもお粗末。一体何がしたいんだ・・・、とツッコまずにはいられませんでした。ウェブサイトにも、自分にも。いっそ、藤岡弘、さんやモーニング娘。さんのように「、」や「。」をつけてみるのも、アリ?

馬場典子(ばば・のりこ)東京都出身。早稲田大学商学部卒業。1997年日本テレビに入社し、情報・バラエティー・スポーツ・料理まで局を代表する数々の番組を担当。2014年7月からフリーアナウンサーとして、テレビ・インターネット番組・執筆・イベント司会・ナレーションなど幅広く活動中。大阪芸術大学放送学科教授も務める。
【KyodoWeekly(株式会社共同通信社発行)No.15からの転載】









