-2023年は、本作の稽古から仕事がスタートだと思います。改めて、22年を振り返って、どんな1年でしたか。
お芝居は2年ぶりなんですよ。2022年はプライベートをとても有意義に過ごすことができ、家族愛や友情を改めて感じて、向き合うことができた1年だったと思います。自分の核となるものに向き合えたことで、表現が広がっていると思いますし、今思えば、2022年はこの作品に向けての準備の1年だったのかなと思います。
-23年はどんな1年にしたいですか。
この4、5年は自分と向き合う時間も多かったのですが、そうしたインプットを経て、今回、いいタイミングでスタートが切れたと思うので、ここからはまた進んでいきたいと思います。主役という大きな役を頂いて、プレッシャーももちろんありますが、自分が感じてきたものをこの役に生かせればと思いますし、この作品が次のステージの大きなステップになると信じています。
-西内さんにとって、23年は30歳という節目の年でもあるのでは?
そうなんですよ。私にとって、いろいろな意味で節目の年になると思います。30歳ということについては、もう30かという思いもあれば、やっときたかという思いもあって…。ただ、いつでも等身大の自分でいたいとは思っています。30歳はこういうものだと決めつけず、ありのままの自分自身で、日々を大事に過ごせたらと思います。
-改めて、作品の見どころを。
歴史的な背景もあり、難しいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、どなたでも楽しめる作品です。今回、「夜来香」という実際に李香蘭さんが歌っていた楽曲も歌わせていただきます。音楽という面でも楽しめると思いますし、李香蘭さんの思いや、傷つきながらも前に向かって歩いていく姿から、少しでも希望や力を感じ取っていただけたらと思っています。私自身もこれが新たな一歩になります。初めての舞台で実力的にはまだまだなところもあると思いますが、心で感じ取っていただけたらうれしいです。
(取材・文・写真/嶋田真己)
日中合作 音楽劇「李香蘭-花と華-」は、2023年1月13日~22日に、都内・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演。
公式サイト https://worldcode.co.jp/rikoran2023/