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連続テレビ小説「虎に翼」 主人公・佐田寅子を演じる伊藤沙莉のオフィシャルインタビュー

 NHKの連続テレビ小説「虎に翼」。12週から14週は、佐田寅子(伊藤沙莉)にとって充実した日々でありながら、つらい出来事が重なります。各シーンへの思いや撮影での出来事を振り返ったコメントが到着。

(C)NHK

――東京家庭裁判所判事補・最高裁判所家庭局事務官としての歩みがスタートして早々に、よね
(土居志央梨)や轟(戸塚純貴)と再会しましたね。

 寅子としては、二人と再会できてすごくうれしかったです。それと同時に、失った信頼をどう取り戻していくかという試練もあって。やっぱり彼女は、何においても女子部の存在が軸にありますし、特によねさんは一番の戦友でしたので。だから、来るなと言われても何度も会いに行くんですよね。演じている私ですら、もうやめたら!? と思うくらい。よねさんは彼女のなかで大きな存在ですし、どこかでつながっていると信じているから、寅子は諦めきれないんですよね。

――この週で、演じていて印象深かったシーンを教えてください。

 戦争孤児たちがたたずんでいる道を歩くシーンはよく覚えています。道男を探している場面だったので止まらずに歩かなければいけなかったのですが、子どもたちがどんな思いでそこにいるんだろうと考えたら、立ち止まらずにはいられなくて。トラちゃんではなく私個人として、通り過ぎることが冷たいと感じてしまったんですよね。でもそれは表面上の優しさで、私自身の甘さだなって。もしこれが現実の世界だったら、立ち止まって何かするよりも、もっと広い視野でこの子たちを助ける解決方法を探らなきゃいけないと思うので。撮影中はそんなことを考えながら、もがいていました。

(C)NHK