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「仕事による生活の充実」に課題 ドクタートラストが47万人のストレスチェックを分析

「2023年度 『不良』尺度」

 

 企業で働く人の健康管理を受託しているドクタートラスト(東京都渋谷区)は、2023年度に同社のストレスチェックを受けた47万人超の回答を分析したところ「仕事による生活の充実についての回答が好ましくなかった一方、職場のハラスメントについては良好だった」などとする結果を公表した。

 80項目の設問で最も「不良(好ましくない)」だったのは「仕事でエネルギーをもらうことで、自分の生活がさらに充実しているか」を問う「ワーク・セルフ・バランス(ポジティブ)」だった。その後は「仕事の質的負担」「仕事の量的負担」が続いた。

 ドクタートラストは「新型コロナウイルス感染症が5類に移行され、プライベートを充実させやすい環境になったにもかかわらず、仕事の量的負担や質的負担を原因とするストレスが私生活にまで悪影響を及ぼしていると感じている人が多いのでは」と分析している。

 一方、「職場で自分がいじめにあっている(セクハラ・パワハラを含む)」という設問の「職場のハラスメント」は、最も良好だった。「抑うつ感」「役割明確さ」も良好だった。